ロタウィルスワクチンの定期接種について

令和2年10月1日から、ロタウィルスワクチンが定期接種となりました。

ロタウィルスは主に冬から春先にかけて、嘔吐や下痢などの胃腸炎を起こすウィルスのうちのひとつです。一生のうちに何度も感染するウィルスですが、初めて感染した時には重症化しやすい傾向があります。このワクチンを接種することにより、乳幼児期にロタウィルスに感染しにくくなり、感染しても重症化することが少なくなります。
予防接種法の施行令の一部改正により、令和2年10月1日から、ロタウィルスワクチンが定期接種となりました。対象者は和歌山市では無料で接種することが出来ます。

ロタウィルスワクチンは経口、つまり飲むワクチンです。経口弱毒生ヒトロタウィルスワクチン(商品名:ロタリックス)と五価経口弱毒生ロタウィルスワクチン(商品名:ロタテック)の2種類があります。

2つのワクチンは効果や安全性にほぼ差はありません(メーカーは自社製品の優位を宣伝していますが)。ただ、接種回数が異なり、ロタリックスは2回、ロタテックは3回接種(服用)する必要があります。途中からワクチンの種類を変更することはできませんので、希望があれば最初にお伝えください。当院では両方とも取り扱っていますが、特に希望がない場合はロタリックスを使用しています。

対象者 :令和2年8月1日生まれ以降で、
 ロタリックスは出生6週0日後~出生24週0日後までの者
 ロタテックは出生6週0日後~出生32週0日後までの者
接種方法:
 ロタリックスは27日(4週間)以上の間隔をおいて2回
 ロタテックは27日(4週間)以上の間隔をおいて3回

標準では初回接種は生後2か月以降出生14週6日後までになります。他の定期接種のワクチンと同時接種することも可能です。
和歌山市でこの対象となる方は、令和3年3月生まれまでは和歌山市から予診票・案内が届きますが、それ以後は他のワクチン同様、母子健康手帳交付時に配布される予定です。
上記の対象期間を過ぎると、任意接種(自費)であっても接種することはできません。



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